離婚調停

【体験談】円満調停(夫婦関係調整調停)とは?円満調停→離婚調停になりました

円満調停とは

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こんにちは、ひより(@hiyori4050)です。

円満調停(夫婦関係調整調停)って知っていますか?

簡単に説明すると、二人で話し合いしても夫婦関係が改善しない人を対象に、調停委員さんという第三者を交えて、夫婦関係を改善していこうという調停です。

つまり、離婚したくない人向けの調停なんです。

 

でも、私は円満調停から離婚調停に切り替わりました。

円満調停は夫婦関係を改善させるものですが、お互いに歩み寄ることができなければ、『現状維持』か『離婚』という選択をすることになります。

別居している人を無理に戻して、同居させるということもできません。

 

円満調停を通して夫婦関係を改善する人もいますが、私のように離婚調停する人もいるし、今まで通りに何も変わらない人もいます。

ですが、円満調停をすることで、あいまいだった今までの関係が、3択(夫婦関係改善、離婚、現状維持)に区別されます。

今の関係を何とかしたいというあなたにオススメです。

 

今回は円満調停を考えているあなたに、円満調停で気を付けることや、私の体験談を紹介します。

  • 夫婦関係を改善したい
  • 夫に連絡しても無視される
  • 夫から円満調停を申し立てられた

というあなたはぜひ読んでみてください。

円満調停とはいったいなに?

円満調停とは夫婦関係調整調停の一つで、『夫婦二人で話し合いをすることができない人を対象に、第三者を交えて、夫婦関係を改善していこうとする調停』のことです。

夫と別居していたりすると、なかなか話し合いができないこともありますよね。

また夫と二人で話し合いをすると、夫婦ゲンカに発展して、より関係が悪化するかもしれません。

そういうときは円満調停を使って第三者を交えれば、落ち着いた話し合いをすることができます。

 

円満調停は夫婦関係をもとに戻したいという人向けですが、使い方を誤れば関係はもっとこじれ、離婚に発展するかもしれません。

  • 夫婦二人で話し合いをしたいけど、夫が話し合いに応じてくれない
  • 夫の前だとどうしても冷静に話し合うことができない
  • 「離婚したい!」と強く思っているわけではないが、離婚も視野に入れて今後のことを考えていきたい

というあなたは円満調停を使ってみるといいかもしれません。

 

円満調停は1000円前後で申し立てをすることができます。

弁護士に依頼する必要もありません。

準備に少し手間がかかりますが、円満調停をやると、今の何も変わらない状態から、何かしら変化が訪れますよ。

 

円満調停のやり方を詳しく知りたいのであれば、裁判所のサイトをご覧ください↓

夫婦関係調整調停(円満)

円満調停のメリット・デメリット

円満調停は夫婦関係を改善するための調停ですが、メリットとデメリットがあります。

すべての夫婦関係に悩んでいる人にオススメするわけではありません。

ご自分で、円満調停をしたほうがいいのか、それとも別のやり方をしたほうがいいのかをじっくり考えていきましょう。

円満調停の4つのメリット

  • 夫婦関係が改善されるかも
  • 話し合いを避けてきた夫と話し合うことができる
  • 客観的に今後のことを考えることができる
  • 調停委員さんにアドバイスされて、夫に対する気持ちが変わるかも

円満調停の最大のメリットは、冷静に今後のことを話し合うことができるということです。

夫の前だとどうしても自分の素直な気持ちが出せなくて、夫婦ゲンカに発展していたかもしれませんが、第三者を交えれば、うまく自分の気持ちを説明できるかもしれません。

また、相手の本心も聞くことができます。

 

円満調停を通して、今後自分はどんな人生を歩みたいかをじっくり考えることができます。

「夫と関係をもとに戻して、仲の良い人生を歩みたい」と思うか、「この夫と一緒にいるのではなく、離婚をして新たな人生を歩みたい」と思うか。

否応にも今後について考えさせられます。

円満調停の4つのデメリット

  • 時間とお金がかかる
  • 夫が調停に来てくれないかも
  • 調停委員さんとの相性が悪く、夫婦関係が悪化するかも
  • 離婚調停に切り替わる可能性がある

調停をするには1000円前後のお金がかかります。(裁判所によって費用が異なるので、申し立てをする前にじっくりとチェックしましょう)。

また、時間がすごくかかります。

月に1回の調停で、1回の調停時間は最大2時間です。

早く決着がつけばいいのですが、最低でも2回は調停に行くことになるので、決着がつくまでに2か月はかかります。

 

また調停を申し立てても、夫が来ない可能性もあります。

夫が調停に来なければ、円満調停は不成立となり、何も変わりません。強制的に審判に移行することもありません。

円満調停や離婚調停が不成立で終わっても、審判に移行手続きをしなければ、そのままの状態になります。

でも『養育費』『婚姻費用』『子の面会交流』『財産分与』などについては、調停が不成立で終わった場合、強制的に審判に移行します。

円満調停や離婚調停だけの場合、出席しなくても不具合は生じませんが、審判に移行すること(『養育費』『婚姻費用』『子の面会交流』『財産分与』など)について申し立てられた場合は、調停に必ず出席しましょう。

 

調停委員さんは裁判官や弁護士を引退した年配の人が担当しています。

そのため、現代と価値観が合わない人や、説教っぽい人が担当することになるかもしれません。

調停委員さんもただの人です。基本的に口出しはあまりしませんが、相性の悪い人が担当になったらちょっとイヤなものです。

円満調停は二人での話し合いができない場合の最終手段

円満調停は夫婦二人での話し合いができない場合の最終手段と思っておきましょう。

相手が夫婦関係を改善しようとしてこなかったのに、突然円満調停を申し立てられたら、相手に対して怒りが沸いてきます。

私自身も、連絡を全くしてこなかった夫に突然円満調停を申し立てられて、すさまじい怒りを感じました。

 

円満調停をすると、調停委員さんに夫婦関係の不満を説明することになります。

「夫婦関係について言いたくない、聞かれたくない、口出ししないでほしい」という人に対して円満調停を申し立ててしまうと、関係がこじれてしまうかもしれません。

「私は夫に対していろんなことをしてきた。でももう手がない」という場合に限り、円満調停をすることをオススメします。

 

また、円満調停では時間がかかります。午前中もしくは午後がつぶれます。

夫が仕事をしていたら半休・もしくは全休をすることになります。

そのことをしっかりと頭に入れておきましょう。

円満調停をする前にやっておくこと3選

円満調停をする前にやっておくことを3つほど紹介します。

円満調停をして、平和に収まるための方法です。

この3つをやっておかないと、夫婦関係がもっとこじれるかもしれません。

今までの自分の行いを反省する

円満調停をする前に、今までの自分の行いを反省しましょう。

円満調停をするほど夫婦関係がこじれてしまったのには、夫にもあなたにも何かしら反省すべき点があると思います。

「私は何も悪くない!夫がすべて悪い」と思って円満調停に挑んだら、絶対にうまくいくはずはありません。

 

自分で反省点を見つけ出してもいいし、家族や友人に自分の欠点を教えてもらってもいいです。

そして反省すべき点を見つけたら、改善していきましょう。

あなたが変わろうとしている姿を見せれば、夫も夫婦関係を見直すようになるかもしれません。

あなたが変われば、夫も変わります。

 

円満調停は夫婦関係を改善させるための手段でしかありません。

夫婦関係を改善させるためには、あなたと夫が変わる必要があります。

離婚することになっても平気なように証拠集め

円満調停をすると、夫婦関係改善・離婚・現状維持の3択に絞られます。

関係を改善する夫婦もいますが、離婚に発展する夫婦もいます。

もし離婚に発展したとしても、あなたが損をしないように準備をしておきましょう。

 

円満調停をする前に準備しておいたほうがいいもの↓。

  • 夫婦関係が悪化した原因の証拠
  • 夫の収入がわかる書類(源泉徴収票など)のコピー
  • 夫婦の通帳のコピー
  • 夫婦共有の財産をまとめたもの

できる限りすべて準備しておきましょう。

もし別居をしているなら、生活で使った費用もまとめて置いたほうがいいかもしれません。

子どもの養育費、慰謝料、財産分与を決めるときに利用します。

 

私は円満調停から離婚調停に切り替わりました。

円満調停をする前から別居しており、別居する前に夫の源泉徴収票のコピーをしておきました。

通帳は私がすべて管理していたので、頭に記録しておいたのですが、コピーをしておいたほうがよかったです。

また別居するまでの経緯や自分の気持ちをノートに残しておいたので、調停で説明するときに便利でした。

 

離婚調停に切り替わってもいいように、準備万端にしておきましょう。

円満調停をする前に事前に相手に連絡をしておく

円満調停をする前、相手に連絡をしておきましょう。

「円満調停をするぐらいなら、夫婦二人で冷静に話し合いをしたほうがいい」と相手は思うかもしれません。

 

私は元夫から突然円満調停の通知書が届きました。

「夫婦関係を改善しよう」と私から元夫に連絡をし始めたときに円満調停の通知書が届いたので、怒りが沸きました。

元夫が「夫婦関係を改善しよう」と私に連絡するけど、私が無視をし続けているから最終手段で円満調停を申し立てた、のであればわかります。だけど、元夫からずっと連絡が来てなかったんですよね。

自分の力で夫婦関係を改善しようとしない態度で気持ちが冷めてしまいました。

 

突然の円満調停の通知書は相手にダメージを与えます

改善できる夫婦関係であっても、私のように関係がより悪化して、離婚に発展してしまうかもしれません。

円満調停をして夫婦関係を改善したいと思うのであれば、必ず事前に相手に円満調停することを連絡しておきましょう。

円満調停を申し立ててからの流れ

私は円満調停を元夫に申し立てられたから、円満調停を申し立てる方法はわかりません。

円満調停を申し立てたいなら、裁判所のホームページをご覧ください。

夫婦関係調整調停(円満)

 

円満調停の通知書が来てからの流れです。

  1. 円満調停について弁護士に依頼するか考える(離婚も視野に入れているなら、弁護士に依頼しておいたほうが安心)
  2. 通知書の封筒に入っていたものを裁判所に返信
  3. 決められた日時と場所に行く(時間厳守)
  4. 円満調停を申し立てたほうから調停委員さんが30分間話を聞く
  5. 申し立てられたほうに交代して、調停員さんが30分間話を聞く(待合室は違うので、相手に会わないようになっている)
  6. ④と⑤をもう一度繰り返して、次回の調停の日時を決めて、その日の調停は終わり(最大2時間。延長はない)

調停では基本的に相手に会いません。(私の場合は元夫が待合室を間違えて、待合室でばったり会いました笑)

時間は2時間で終わります。裁判所の規則で延長はないようです。

 

私の調停委員さんは優しかったのですが、やっぱり昔のことを説明するとなると、イヤな気持ちがよみがえってきてストレスがすごいです。

調停をしてしまえばなんともないのですが、調停の前日は気分が憂うつになります。

 

私の場合は離婚も視野に入れていたし、円満調停だけでなく、子どもの面会交流についても申し立てられていたので、弁護士さんに依頼することにしました。

弁護士さんが主体となって調停委員さんに説明してくれたり、裁判所に提出する書類を準備してくれたりと、とても心強くて助かりました。

もしあなたに余裕があるなら、絶対に弁護士さんに依頼しておいたほうがいいですよ。

【体験談】円満調停→離婚調停に切り替わった話

私が実際に経験した円満調停について紹介します。

上記でもちょこちょこ私の円満調停について書いてきましたので、サラリと書かせていただきます。

これから円満調停に挑もうと考えているあなたに、参考になればうれしいです。

別居中の夫から円満調停の調停通知書が届く

私は円満調停をするまで、1年半別居をしていました。

その間に一度夫婦で話し合いをしたのですが、私は「離婚をしたい」、元夫は「離婚をしたくない」ということで、話し合いが進みませんでした。

それからも元夫から連絡がなく、別居して1年半後に突然、円満調停の通知書が届きました。

調停申立書

元夫は弁護士に依頼をして、円満調停を申し立ててきました(円満調停の通知書の封筒の中に、元夫が依頼した弁護士の情報の紙が入っていました)。

突然の円満調停の通知書が届いて、私は怒りました。

そして私自身も弁護士に依頼して、円満調停に挑むことになりました。

円満調停だけでなく、子どもの面会の調停も申し立てられてた

元夫は円満調停だけでなく、子どもの面会交流についても申し立てていました。

私は離婚する気持ちがあったので、円満調停だけだったら不参加で不成立にしてもよかったのですが(弁護士さんの意見)、子どもの面会交流については調停が不成立になると強制的に審判に移動になるので参加しなければいけませんでした。

相手に絶対に円満調停に来てほしい場合は、調停が不成立で終わると審判に移動するようなこと(『養育費』『婚姻費用』『子の面会交流』など)についても一緒に申し立てておくと相手は必ず来ます。

通知書に書かれていた日時では予定があったので、1回目は参加しませんでした。

2回目の調停についての日時は全て弁護士さんが裁判所に連絡をしてくれて決めてくれました。

調停で夫から提案された内容が衝撃

円満調停の2回目に参加をしました。

裁判所の待合室で元夫とばったり会うというハプニングはありましたが、それ以外では一度も会うことはありませんでした。

私は調停委員さんに別居の経緯や「離婚をしたい」ということを伝えました。

そして元夫は「離婚したくない」と言っていると伝えられました。

 

元夫が夫婦関係を改善するために提案を出してきました。

その案がこれです。

  1. 1ヶ月以内に2回会う
  2. 1回は日帰りで会って、2回目は夫との家で1泊する
  3. 次回の調停で同居するか離婚するか決める
  4. この条件が飲めないのであれば離婚する

 

「離婚をしたくない」と言っていた元夫からのこの提案にびっくりしました。

1年半も別居をしていた私に対して、1ヵ月以内で同居をしろと言ってきているんです。

しかもまだ1歳の小さな子どももいるんです。

元夫からの歩み寄りの姿勢が感じられずに、「やっぱりこの人とはムリだ」と確信しました。

提案を受け入れられず、そのまま離婚調停に変更

調停委員さんも元夫の提案に対してアドバイスをしていたみたいですが、元夫は聞く耳持たずでした。

私は「1ヵ月以内に同居するなんてムリ。そもそも離婚をしたがっていたのは私のほう」ということを調停委員さんに言って、そのまま離婚調停になりました。

調停委員さんや弁護士さんが私に同情してくれていたのはうれしかったです。

 

もしあなたが夫婦関係を改善したいというのであれば、あなたが夫に対してやっていこうとしていることを提案してあげてください。

あなたからの歩み寄りの姿勢を見せてください。

そして夫婦関係を改善することに焦らないで。

焦れば焦るほど、関係は悪化していきます。

 

円満調停では話し合いの内容は全て記録してあります。

後悔しないように、全力を尽くしてください。

まとめ:円満調停をすれば夫婦改善・現状維持・離婚の3択が決まる

円満調停をすれば、今のあいまいな関係から『夫婦関係改善』『離婚』『現状維持』の三択が決まります。

あなたが夫婦関係をもとに戻そうとしていろいろなことをやってきていても、すべて効果がなかったのなら、円満調停という最終手段に乗り出してもいいかもしれません。

でも円満調停をするなら、必ず事前に夫に連絡しましょう。

 

円満調停を考えるほど夫婦関係がこじれてしまったんです。

円満調停をしたからといって、すぐに夫婦関係が改善できるわけではありません。

じっくりと時間をかけて、仲のいい夫婦に戻りましょう。

 

円満調停をする際は、もしかしたら離婚をすることになるかもしれないと思っておいてください。

円満調停が不成立で終わったら、今の状態が続きます。

別居をしているなら、別居状態が続きます。

別居が数年(7年ぐらいだったかな)経つと、離婚理由として認められます。

今は離婚をしなくて済むかもしれませんが、将来的には離婚をすることになるかもしれません。

離婚をしても平気なように準備をしておきましょう。

 

将来についてじっくり考えましょう。

今すぐ何とかしないとと焦らなくてもいいんです。

悪化した夫婦関係は、時間が解決してくれるということもあるかもしれませんよ。

 

おしまい

ABOUT ME
ひより
結婚→妊娠・出産→離婚を3年間でやり切った30代のひより。今は後悔なく離婚をして、「シンママだけど幸せな生活」を送っています。『シンママが楽しく・幸せに生きる』がこのブログのテーマ。「シンママの再婚活」「シンママのふわふわ楽しい生活術」をメインに発信しています。(私の日常や読書、スピリチュアルについてもちょこっとだけ)ぜひのぞいてみてください。